「メイクをする」ということ
メイクをしない男の子の友人に、「女の子は化粧しなあかんから大変よな」というようなことをよく言われる。
わかる。わかるんだけどなにか認識がズレている。ような気がする。
メイクをするということは、必ずしも「面倒」という理由だけに留まっているわけではない。
「お金がかかる」「朝の準備が大変」みたいなネガティブなイメージがあるのかもしれないが、実際にはメイクを楽しんでしている女の方が優勢だと思う。
服を決める。靴を決める。ピアスとかネックレスとかアクセサリーを決める。バッグを決める。髪型を決める。
こういったリストに並んで、「メイクを決める」というタスクが存在しているのだ。
しかし社会は「メイクは大人の女性のマナーである」とおっしゃる。だからTwitterなんかで『高校でメイクするのは校則違反なのに卒業したとたんメイクするのが当たり前みたいな風潮おかしい!』といったような投稿が定期的にバズる。
でも、「メイク」はマナーではなくて「ファッション」のひとつだと思う。少なくとも私はそう考えている。
そして「ファッション」は自己表現のひとつである。絵を描く。歌う。楽器をひく。これらと同様に「服を着る」「メイクをする」が存在するのだ。
私はその日の服に合わせてメイクを変える。可愛いワンピースの時はピンクのアイシャドウにしたり、モノトーンな服の時は濃いめの赤いリップを塗ったりと日々違うメイクをしている。
でもこういうことを言うと大抵、「そんなん誰も気づいてへんやん」みたいな元も子もない言葉が投げられる。
それを言い始めればおしまいだ。先に述べたようにメイクはファッションなのだから自己満足でもいいのである。
可愛い服着てる時は可愛らしく振る舞える気がするし、高いヒールを履いてる時は強くなれる。
『ツリ目の可愛い女になりたい - カレン素数の日記』でちらりと書いたが、他人からしたらその日のメイクがプチプラコスメかデパコスかは分からない。でもMACのリップを塗ったその日は自信がつく。今日の私最強だ!って思える。
勿論メイクに関しては人それぞれで、面倒だしする必要がないと考える人もいる。ここで社会の「メイク=マナー」の理論がマイナス的に作用する。ノーメイクはマナー違反などと取り沙汰されたりするのだ。
メイクがファッションの一部と考えるならば、「メイク=マナー」はつまり「ファッションのマナー」である。
ファッションのマナーを考えると、結局のところ「TPOに合わせる」ことと「清潔感」くらいだろう。
それならばメイクも清潔感とTPOに合わせてさえいれば良いのである。
つまり、清潔感があって、TPOにあっていればノーメイクにはなんの問題もない。
あとメイクの話をするならば触れておきたかったのが、男性のメイクだ。
男の人のメイク、めっっっっちゃあり!!!
何故ならメイクはファッションで、ファッションは自由だから!
ていうかもう男だとか女だとか関係ない世の中である。なおさら自由だ。
今、男性向けだったり濃いメイクはしたくない人向けのナチュラルに綺麗に魅せるコスメが増えつつある。
男の人も服を着る時、指にリングをはめるように、ネックレスをつけるように、メイクを楽しむのもアリだと思う。