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カレン素数の日記

1000文字程度の文章をぼちぼち更新しています。暇つぶしの読み物にどうぞ

私と音楽

私は音楽を聞かない。

意外だと思われるかもしれない。いわゆる、サブカル系と同じくくりに入れられている気がするし。

私はサブカル系じゃない。好きな漫画はONE PIECE、好きなゲームはポケモン、好きな俳優はジョニーデップ、という王道の中の王道を突き走る女である。サブカルチャーとは縁遠い。

 

音楽を聞かないとは言ったが、通学中電車ではイヤホンを挿している。大抵、GLIM SPANKYばかり流れている。音楽でなければARuFaと恐山の匿名ラジオを聞いている。顔がニヤついている時は後者だ。

 

GLIM SPANKYをご存知か。ハスキーボイスの特徴的なロックバンドである。そこまで知名度が高いという訳ではないが、そこそこ齧っている人なら名前くらいは知っているだろう。

なにゆえ私は音楽を聞かないくせにGLIM SPANKYだけは例外なのか。自分でも不思議である。

 

1度ラジオで聞いて、ピンときた。これだ、と思った。GLIM SPANKYに出会うまでこれっぽっちも音楽に興味はなかったが、あれは今まで心揺さぶられる経験がなかったのである。

それからすぐにONE PIECEの映画の主題歌になった。最高オブ最高である。めちゃめちゃONE PIECEに合っていた。

そこからGLIM SPANKYへの愛は止まらない。

CMとかドラマでも使われていて、耳に入るとハッとなる。うわぁ〜好きだ〜!!となる。

そもそもボーカルとギターのレミちゃんの顔が好きだ。もちろんハスキーな声も好きだ。メイクも好きだし、彼女の描く絵も好きだ。纏う雰囲気が好きだ。

 

私のiPhoneのミュージックアプリには、GLIM SPANKYとクイーンと、ジャニスの数曲だけしか入ってない。延々とこれらを聞き続けている。これだけ聞くと逆にめちゃめちゃロックに傾倒してるやばい女だな。

 

私の耳は音楽を聞くためについているのではないらしい。家ではずっと洋楽が流れていたが全く音楽に対して興味を持たなかった。洋楽を聞くことは英語力の向上にも繋がるなんて話をよく聞くが、現に私は英語がさっぱりなのでマジで意味が無い。単に「音」でしかなくて、聞き取ろうともしていなかった。聞き流すだけで英語力など身につくはずもない。

 

私と音楽は相容れない。どうやら今世は縁がなかったみたいだ。かろうじて、GLIM SPANKYがこの平成にいてくれて本当に良かった。じゃないと私は音楽という文化に全く触れずにいたと思う。音楽という概念すらガバガバだった。GLIM SPANKYだけがなんとか、私と音楽の間の橋を保たせている。保ち続けたいと思う。