google9e72caac10953e45.html

カレン素数の日記

1000文字程度の文章をぼちぼち更新しています。暇つぶしの読み物にどうぞ

足がデカいことによる苦悩

私は足がデカい。単純にサイズがレディースの限界を突破している。いわゆる「大きいサイズ」ですら入ったり、入らなかったり、といった程度だ。具体的な数字は言いたくないのでこれでなんとなく察して欲しい。

 

冬になったのでブーツが欲しくなって、百貨店に行った。店員さんに、私の足のサイズと黒いショートブーツが欲しいという旨を伝えると、店員さんが申し訳なさそうな顔をして持ってきてくれたのはたった2足だった。片方は私の思っていたものではなく、店員さんが不憫に思って持ってきてくれたのだと思う。

もう仕方がないのでその持ってきてくれた1足の黒のショートブーツを買った。ないものは選べないし買えないのだ。

 

そういうわけで私の足元はもっぱらスニーカーである。幸い、足の形がコンバースにぴったりなのでコンバースばかり履いている。両親もコンバース好きなので玄関の靴棚にはコンバースが数えきれないほど入っている。家族で出かける時はしょっちゅう色違いのお揃いだ。仲良しか?

 

私の足がデカいのは、背が高いのも大きく関係していると思う。信じられないかもしれないが、中学二年生までは背の順で並んだら前から3番目とか4番目だった。今では167cmと女の中では高い方に成長したが昔は本当に小柄だったのだ。男子の成長期と同様に中二の夏に急に背が伸びたので、卒業するころの制服のスカートはヤンキーと同じくらい短くなっていた。

背が伸びたのが印象的すぎてあまり覚えがないが、足のサイズがデカくなったのもその頃だと思われる。

 

服屋でもよく靴を売っている。可愛いなぁと思って手に取る。店員さんがすぐさまやってきて、鼻にかかった声で「これかわいいですよねぇ〜めっちゃ人気なんですぅ〜良かったらサイズ出しましょうかぁ〜?」と言ってくる。私はとりあえず、「1番大きいサイズで何cmですか?」と聞く。店員さんはエッと驚いた顔で少し確認して「24cmですねぇ〜」などとおっしゃるわけである。「あぁ、入らないですね。すみません。」と言って去ろうとすると何故かつかまえてきて「サイズおいくつなんですかぁ〜」と聞いてくる。それでは入らないと言ってるのだから入らないで済ませてはいけないのでしょうか。何故見ず知らずの人にコンプレックスである足のサイズを言わなければならないのでしょうか。という言葉を飲み込んで、「いやぁ〜大きいんですよねぇ〜うふふ〜」と言って逃げるように店を出る。

この行為を何回繰り返しただろうか。どうせサイズ展開にないと分かっていても、ついついかわいい靴を見ると手に取ってしまうのである。いい加減諦めたらよろしい。

 

可愛い靴で、サイズ展開があっても、大きいサイズはそもそもの生産数が少ないのでなかなか巡り合わない。

どうせ私はコンバースをこれからも買い続け、履き続けるのだ。しかしこれは消極的思考ゆえだけではない、と信じている。入るから履いているのではなくて、コンバースが好きなのだと信じ続ける。