ツリ目の可愛い女になりたい
「ツリ目 メイク」でYouTubeなんかで検索すると、『頑固なツリ目をタレ目に見せる!』だとか、『タヌキ顔タレ目メイク』、『ツリ目の印象を柔らかくするメイク』だとかばっかり出てくる。
違う。
私はツリ目の可愛い女になりたい!!!!!
アーモンド型のような、狐目と言われるようなああいうツリ目にめちゃめちゃに憧れがある。
栗山千明とか黒木メイサとか柴咲コウみたいな目。あと北川景子ちゃんとか。
何故世の女たちはタレ目主義なのか。日本は何故タレ目主義なのか。
その世間の中特に何も考えず育ってきたはずの私は何故ツリ目に憧れるのか。
ツリ目への憧れはどこからなのか、少し考えてみる。
私のインスタで追っているモデルなり俳優なる女性達はみな揃いも揃ってツリ目だった。保存してある投稿も、ツリ目の女と爬虫類みたいな顔の男と外国人の男の筋肉があるばかりで、タレ目の女はどこにもいない。タレ目の可愛いぎんしゃむは一応男なので例外として。
確かに、モテそうなのはツリ目よりもタレ目な気がする。でもだからってツリ目はモテないなんてことはないと思う。実際今挙げたモデル、女優は男性人気もあるし。
それに女は、モテようとしてメイクをしている訳では無い。ただ単に自分をよりよく見せたいからである。その対象は男に限った話ではないし、むしろ自分自身のためにしているのだ。デパコスなんかを使うのも、「今日の私はデパコスだ!最強だ!」と心が強くなるからだ。
タレ目メイクをしてる友人に聞いてみる。
「ツリ目も可愛いけどでもツリ目はオーラがないと綺麗じゃなくてただのツリ目。オーラとか雰囲気とかなくても簡単にお手軽に可愛く見えるのはタレ目だと思う。」
確かにわかる気がする。
顔の中で目のパーツというのはなかなかデカい。目がぱっちりとしていたらそれだけで十分勝ち組である。
するとつまり私がツリ目の女ばかり好むのは、単に「雰囲気のある女」が好きなのではないだろうか。
確かに、私はモトーラ世理奈がめちゃめちゃに好きだ。RADの人間開花のジャケットの子である。彼女はツリ目ではない。タレ目でもない気がする。ただ、纏う雰囲気は独特で、アンニュイな感じだ。
ツリ目の可愛い女になりたい。という私の気持ちは実際のところ、雰囲気のある女になりたい、ということだったのかもしれない。
雰囲気のある人間になりたい、なんて言葉はあまりに抽象的すぎる。
私はこれからもツリ目の女を好み、ツリ目の女になりたいと言い続けるだろう。