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カレン素数の日記

1000文字程度の文章をぼちぼち更新しています。暇つぶしの読み物にどうぞ

シェアハウスをいつかしたい

至る所で私は「いつかシェアハウスをしたい」 という話をしている。

私は多分結婚しない(できない)。つまりこのまま私より先に両親が死んだら、兄弟も従兄弟もいないので本当にひとりぼっちになってしまうのである。

私はまだ19だというのに、1人でおばさんになってただ淡々と暮らしている私を想像し、さらにその先、自身の孤独死を恐れている。

 

「シェアハウス」とは言うが、私がしたいのは正確には所謂な「シェアハウス」ではない。言うなれば、「共有スペースがあるアパート」の大家になりたいのである。

私は集団行動が大の苦手である。集団行動が苦手じゃないフリをするのは大の得意だ。でも、長年暮らしていくとなるとそんな演技を続けていく訳には行かない。

だから個人のスペースはそれなりの大きさが必須だ。6畳〜8畳くらいの。ベッド置いて、本棚と机置いて、服をしまえるクローゼットがあったら、十二分に生きていける。

キッチンとかお風呂とかは共同で、その近くに住人なら誰でもダラダラできるスペースが欲しい。みんなが気軽に来れて、個人の部屋に帰らないでずっと入り浸ってる人もいたりして。そこに行けば「ひとりじゃない」ということを実感できる部屋が欲しいのである。

ホームシアターを作って、たまにみんなでお菓子食べながら映画見て、寒くなったらこたつを出してみかんを食べよう。でっかいソファーを置いて、横になってもいいし床に座って背もたれにしてゲームをしてもいい。

それから中庭か、もしくは屋上にテラスを作って、夏になったらバーベーキューをしたい。お互い友達を呼んで交友関係広げて仲良くなったり。あと夏なら花火もしなきゃいけない。テラスで手持ち花火だけでもしよう。

 

みんながみんな特別仲のいい友人にならなくてもいい。困った時は助け合える「お隣さん」になりたいのだ。ちょっと駅前まで車を出してほしい、とか、実家から大量の野菜が送られてきたから消費に手伝ってほしい、とか、コミケで売り子をしてほしい、とか。その程度でも、それなりの都会で普通の一人暮らしではなかなか機会がなくて難しいだろう。

 

ひとりぼっちで生きるのは、可能だろうけど寂しい。今は友達もそこそこいて、みんな私と遊んでくれる。でも、その友達が誰かと結婚して家族ができたら?

私よりうんと大切なものが出来てしまったら多分、遊んでくれなくなるだろう。私だけ1人取り残されるのは悲しい。でも、そうして取り残されてしまう人は私だけじゃないはずだ。本当に1人の方が生きやすい人もいるだろうけれど、そうじゃない「ひとり」の人が集まれる場所がほしい。

 

よくあるシェアハウスだと、私は息が詰まってそのうち死んでしまう。寝食をずっと他人とともに、なんて考えられない。家族で限界だ。それに、あまりに距離感が近すぎると必ず人間関係の揉め事が起きる。所詮は他人なのだ。

私は私流のシェアハウスを、「仲良しのご近所」を作りたい。とりあえず大学を出て働いてお金を貯めて、周りが家庭を持ち始めた頃合に、と思っている。入居者、募集しております。