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カレン素数の日記

1000文字程度の文章をぼちぼち更新しています。暇つぶしの読み物にどうぞ

井上涼と藤井亮と谷口崇とAC部

この4名をみなさんはご存知だろうか。4名じゃないか。5人です。敬称略でお送りします。

知らない人のために簡単に説明しておくと、井上涼びじゅチューンの人、藤井亮はミッツ・カールくん、谷口崇はおしり前マン、AC部はボブネミミッミを手がけた2人組。全員有名な映像作家たちである。この簡略的すぎる説明で分からなかったらTwitterで検索かけてみてね。

彼らをなんとなく知ってからこの先を読んでほしいので。

 

この4組の映像作家たちはよく比較される。今をときめく、若手映像作家という枠組みである。

私は圧倒的に井上涼が好きだ。他もみんな面白いけれど、大きな声で好きですということを言えるのは井上涼なのだ。

この4組の中で井上涼だけが下品ではないからだ。

谷口崇なんて代表作品が「おしり前マン」である。おしり前マンだ。おしりが前についているやばいおじさんヒーロー作品だ。めちゃめちゃ面白いけれどここに下品極まれりというやつである。

藤井亮もTwitterのアイコンが既に巻き巻きうんこの帽子を被っている。はめたろうもついついおしりを顔はめ看板にはめてしまうし。

AC部は下品でもあるがそれより狂気があまりに恐ろしい。この世の悪夢を全部集めてユーモアという隠し味を足して500年煮たような映像ばかりである。

 

その中で井上涼は少し違う。下品さがないのだ。なんなら、教養がある。代表作のびじゅチューンは全て、美術作品を題材にした映像作品だ。彼の題材は多岐にわたる。我が街姫路の世界遺産、姫路城。真珠の耳飾りの少女鳥獣戯画サグラダファミリア、などなど。彼の作品から知ったものもたくさんある。おかげさまで、「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」なんて言葉も覚えてしまった。リズムに乗らないと言えないけれど。

イラスト、音楽、歌詞、声、全てを以て井上涼世界観を作り上げている。どうにもこうにも癖になる。ハマったら見続ける。YouTubeを漁りまわる。ついつい歌ってしまう。そしてなにより、井上涼はおしりを出さない。

まあ確かに井上涼からも独特の狂気を感じる。かなり初期の作品で、赤ずきんと健康、という映像があるが、かなりヤバい。ツッコミが追いつかない。ぶっ飛んでいる。それでいてたまに歌詞がいい。赤ずきんちゃんの自信がいい。

是非1度見てみてほしい。

 

映像制作というのはなかなかに難しい。私もいつかなにか作ってみたくて題材をふんわりと考えているけれど、たくさんの技術が必要なので手を出せないでいる。本当に凄い。

井上涼をめちゃめちゃ尊敬している風に書いたが、井上涼に限らず今回上げた4名(5人)ともめちゃめちゃ凄いと思う。

なんだかんだでみんな好きなのだ。藤井亮のはめたろうなんて何度見たことか。テレビでは1度しか観られなかったがその時はかじりつくように見てニヤニヤ笑ってしまった。谷口崇の変態的作品は、この人は死んだら地獄に落ちてそこを天国だと思いながら暮らすだろうな、なんて思う。Twitterにあげてる絵もヤバい。AC部もまた恐ろしい。彼らは普段なにを見て生きているのか聞きたい。人の家の排水溝の写真とかフォルダにまとめてそう。好きです。

 

今、「映像作家」はキてる。

まだまだ伸び代があるし、クリエイティブであって社会に必要とされている。YouTuberを馬鹿にする頭の固い大人が稀にいるが、彼らYouTuberも立派に映像作家である。動画編集の技術は一朝一夕に使えるようになるものではない。

 

井上涼、藤井亮、谷口崇AC部、どれもあまりに癖が強いが彼らの独自性に限らず、技術も素晴らしい。いつか彼らの合作で人々の頭を狂わせてほしい。