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カレン素数の日記

1000文字程度の文章をぼちぼち更新しています。暇つぶしの読み物にどうぞ

初恋はジョニーデップ

チャーリーとチョコレート工場が公開されたのは私が5歳の時だった。

映画館で出会ったウィリーウォンカはあまりに魅力的で、なんだかよく分からない人物だったけれど大好きになった。

 

またその頃にもう1つよく見ていた映画がある。それはパイレーツ・オブ・カリビアンだ。

 

勘のいい大人の皆様は勿論お気づきかと思うが、チャーリーとチョコレート工場のウィリーウォンカも、パイレーツ・オブ・カリビアンのキャプテンジャックスパロウも同一、ジョニーデップが演じていた役である。

 

しかし、5歳の幼児であった私はその2人を別々の人物だと思っていた。無理もない。ウィリーウォンカの血色のない青白い肌にジャックの日焼けした浅黒い肌は似ても似つかず、まだ未発達の脳みそでは判別できなかったのだ。

 

パイレーツ・オブ・カリビアンでも私はジョニーデップ演じるジャックスパロウが大好きだった。ひょうきん者で自分勝手だけど腕っ節があってカッコよかった。

 

ある時、好きな有名人とかキャラクターを聞かれた。母だったか保育園の先生だったかは覚えていないが、私は「パイカリのキャプテンジャックスパロウと、チャーリーとチョコレート工場のウィリーウォンカが好き!」と答えた。

そして、その2人が同一人物であることを知った。

かなり衝撃だった。私が好きだと思っていた2人は同じ人だったのだ。「ジョニーデップ」は知らなかったけどウィリーウォンカもジャックも何度も何度も見たし知っていた。あんなに好きで好きで仕方がなかった。

私はその時、「私はジョニーデップという人の事が好きだったのだなぁ」と気づいた。もうこれはこういうことなのだろうと悟ったのである。

 

月日は流れ、その頃から十数年が過ぎた。

私は今でもジョニーデップが好きだ。もう運命だと思っている。

ジャックやウィリーウォンカではない役の映画も好んで見るようになった。総括して、色気が溢れるカッコイイおじさん、であることを知った。

役者ではない「ジョニーデップ」という人物には色々スキャンダルがあって私生活がぐちゃぐちゃなのも知った。知った上でもやっぱり、ジョニーデップが好きだと言える。

 

そしてパイレーツ・オブ・カリビアンチャーリーとチョコレート工場も、私の大好きな映画の2つである。風邪をひいて家に籠ると大抵見ている。私の洋画好きの発端も多分、この2つの存在は大きい。

 

ジョニーデップと結婚はできなくてもなんらかの手違いでジョニーデップの娘に生まれたかったなぁとつくづく思う。娘のリリーローザちゃんが私と同い年であることも余計私を悲しくさせる。

しかしこれもまた運命。私はいつまでもジョニーデップを好きでいる。極東からひっそり、ファンをしておこうと思う。